「滋賀の家展」滋賀県立美術館

 滋賀県大津市にある滋賀県立美術館で開催されている「滋賀の家展」に行ってきました。

 滋賀の家展 | 滋賀県立美術館 (shigamuseum.jp)

 プレファブ工場など1960年代の日本の住宅産業と滋賀県の強いつながりを示す事例から、現代建築家による最近の住宅プロジェクトまでが、幅広く紹介されており、面白かったです。

 また展示されている写真も素晴らしいものが多かったです。

 住宅を撮影する際、クライアントやオーナー様の希望などは考えているのですが、地域の風土や歴史まで考えることは少なく、良い勉強になりました。

 美術館自体も素晴らしく、滋賀県立美術館のコンセプトは「公園の中のリビングルーム」とのことですが、緑豊かな公園の中に展示室が分散的に配置され美術館の内外を歩き周っていて気持ちよかったです。ただ座る場所がもう少し多くあると良いと思いました。

 エントランス前に置かれた伊礼氏デザインの小屋は屋根が薄くとても美しかったです。また内部も使いやすそうでした。家族からこんな小屋が欲しいと言われ弱っています。

 出江氏の金属でできた床の間も美術品のように美しかったです。美しい物体のもつ力に改めて気付かされ、美しいものに触れる時間を増やしたいと思いました。

 展覧会は9月23日までですが、ぶらりと行ってみるといろいろな出会いや発想を得られるのではないでしょうか。